イタリアの科学者DR.カラテッリとナポリ大学医学部教授Dr.イオリオを中心とした研究チームが12年間の研究を経て生体内の活性酸素・フリーラジカルのレベルを測定するシステムを開発したのがスポットケムです。
酸化ストレスとは「生体の酸化反応と抗酸化反応のバランスが崩れ、酸化状態に傾き、生体が酸化的障害を起こす事」です。
本検査は血中のヒドロペルオキシド(ROOH:活性酸素・フリーラジカルにより酸化反応を受けた脂質・たんぱく質・アミノ酸・核酸などの総称。酸化ストレス度のマーカー)濃度を呈色反応で計測し、生体内の酸化ストレス度の状態を総合的に評価します。欧州にて約7000人のサンプリングの結果から測定数値が300U.CARR以下なら正常、それ以上の数値では酸化ストレス状態を示すとされています。
血液の血漿には、活性酸素・フリーラジカルを消去する抗酸化物質が多く存在しています。
内因性抗酸化物質はアルブミン、トランスフェリン、セルロプラスミン、ビリルビン、尿酸、還元グルタチオンなどがあり、外因性抗酸化物質にはトコフェロール、カロテン、ユビキノン、アスコルビン酸、メチオニン、フラボノイド、ポリフェノールなどがあります。 BAPテストでは、これらの血漿中抗酸化物質が活性酸素・フリーラジカルに電子を与え、酸化反応を止める還元能力を計測し、抗酸化力を総合的に評価します。 酸化と抗酸化のバランスを保つためにも、抗酸化活動の評価は重要です。
動脈硬化が進行して、やがて死因の3割を占める心筋梗塞や、脳梗塞、脳出血などの原因となります。
動脈硬化は血管の内側が「硬化」して血流が妨げられる病気です。早ければ20歳代から発症して、ゆっくりと自覚症状がないまま進行します。動脈硬化は外観からは判りませんし、痛みなどの自覚症状は全くありませんので、気付かないうちに取り返しのつかない状態まで進行しているのです。階段の上りで息が切れたり、手足が冷えたり、記憶の衰えなどは殆どが動脈硬化が原因です。
活性酸素対策がエイジングケア、すなわち病気予防や老化予防にはきわめて大切なのです。
この恐ろしい動脈硬化の原因は酸化ストレスと言われています。酸化ストレスは細胞の染色体を酸化して細胞のガン化の原因になったり、酸化ストレスによって膵臓のベータ細胞が傷害されると、インシュリン不足を引き起こし糖尿病が発症したり、その他に炎症の慢性化、そして疼痛とも関係があり、ほぼすべての疾患の発症と持続に酸化ストレスが関与しています。老化で見られる肌の衰え、免疫低下なども関係があります。
スポットケム検査 | 1回 | 10,000円 |
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