血中ビタミンD3不足は、乳癌、大腸癌などの癌の高リスク要因であり、認知症の高リスク要因としても注目されています。
ビタミンD補充によってアレルギーも改善します。
リスクと副作用について
ビタミンDを短期的、または長期的に過剰摂取すると、骨からのカルシウムの動員が増加します。
その結果血清中のカルシウムとリン酸濃度が高くなり、腎臓や筋肉へのカルシウムの沈着や軟組織の石灰化が見られます。
自覚症状としては、嘔吐、食欲不振、体重減少などが起こることがあります。
過剰な服用は避けることと、体内蓄積を確認するために定期的な血液検査が必要となります。
ビタミンDの欠乏の原因は、日照不足、日光浴不足、過度な紫外線対策、ビタミンD吸収障害、肝障害や腎障害による活性型ビタミンDへの変換が行なわれない場合などがあります。日本では、過度な紫外線対策と無理なダイエット、それに肝腎障害が原因になる事が多いようです。
血液を少量採血して、ビタミンD3血中濃度を測定しますが、25(OH)Dの濃度として測定します。
最低でも15ng/ml以上が必要で、30ng/ml以上の濃度維持を目標とします。
※当院に登録しますと、ビタミンD3補充治療とともに、ビタミンD3値の検査を定期的に行って、常に適正値にコントロールいたします。
カリフォルニア大学の研究チームが発表したCancer Causes and Control 誌によると、血清中のビタミンD3値が低い女性では、乳がんの発症リスクが著しく高くなることを報告しています。ビタミンD3は、癌細胞の増殖機構に広範囲に関わっていると考えられてるのです。
米国では日照の少ない地域で、乳癌だけでなく、大腸癌、卵巣癌、多発性硬化症の多発が指摘されています。2006年に発表された13カ国400万人以上の癌患者の分析データによる研究でも、日照の少ない国での癌のリスクの顕著な増加が示され、ビタミンD3濃度と癌の相関関係が証明されています。
ビタミンD3の摂取により大腸癌のリスクが50%減少、乳癌と卵巣癌のリスクも30%減少することが報告されています。また、ビタミンD3の摂取により、膵臓癌のリスクが43%減少したとする報告もあります。
「体脂肪率が低い、ビタミンD3が不足している女性は、若いうちに卵子の数が減少する傾向があり、将来、不妊につながる可能性がある」ということです。
順天堂大学などの研究グループは、20代と30代の100人の女性を対象に、卵子の残りの数を推定できるとされるホルモンの量と、生活習慣や食生活などおよそ600項目の関連を調べました。その結果、卵子の残りの数が40代と同程度に少なくなっていると推定された女性は、20代の場合、体脂肪率の平均が22.6%と低く、30代は、血液中のビタミンD3が不足状態だったとしています。
栄養のバランスを崩すようなダイエットは危険です。また紫外線対策もほどほどが良いと思います。血液中ビタミンD3濃度をキチンとコントロールすることが重要です。
食品名 | 100gあたり含有量 |
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しらす干し | 46-61μg |
焼き紅鮭 | 38.4μg |
いわし(缶詰) | 17-20μg |
焼きさんま | 15.9μg |
ビタミンD3補充療法 | 血中ビタミンD3濃度測定 | 6,000円 | |
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オプション検査(主に癌予防目的) | |||
酸化ストレス検査(SpotChem) | 10,000円 | ||
尿中8-OHdG測定検査 | 10,000円 | ||
癌(がん) 遺伝子検査 | 精査 | 180,000円 | |
標準 | 150,000円 |