2021年の厚生労働省「人口動態統計」では、死因で最も多かった「癌」で亡くなった人は4人に1人です。
死因で2番目の「心疾患」と4番目の「脳血管疾患」は、いずれも動脈硬化症に関連する疾患で「癌」とほぼ同様の4人に1人となっています。
脳 | 脳梗塞、脳卒中、老人性痴呆症など |
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目 | 眼底出血、視力障害など |
心臓 | 狭心症、心筋梗塞、心弁膜症など |
胸部・腹部 | 大動脈瘤、解離性大動脈瘤など |
腎臓 | 腎硬化症、腎血管性高血圧症、腎不全など |
下肢 | 閉塞性動脈硬化症、壊疽、冷え性、しびれ |
高齢化の急速な進行や生活習慣の欧米化の結果、動脈硬化症の患者が増加しています。加齢、脂質異常症、糖尿病等に伴い身体の広い領域で動脈硬化が生じます。
中でも足の血管の動脈硬化が進み、血管が細くなり、血流が悪くなる閉塞性動脈硬化症(ASO)は、今後も増加すると予測されています。閉塞性動脈硬化症は合併症のため、長期的な患者の生存率は低いことが判明しています。
本治療で用いる間葉系幹細胞は、自分を複製する能力と多様な細胞に分化できる能力を持つことから、血液改善や血管の再生に働きます。また、脂肪由来幹細胞には炎症を抑える効果のある物質を分泌する性質があり、炎症を抑えることにより症状の悪化を防ぐ効果が期待できます。
点滴により投与された幹細胞は、傷ついた組織の修復に加わり、組織修復を促すことが期待でき、幹細胞により分泌されるサイトカインなどにより、炎症を抑える効果が出現すると考えられています。それと同時に血管再生を促進する物質を産生し、血流不足に陥った組織での血管再生を促す物質を産生し血流回復も期待できます。
リスクと副作用について
幹細胞治療で使用される体性脂肪幹細胞は、自分の体から取り出した脂肪幹細胞を培養するので、脂肪幹細胞を投与することでの直接的な副作用はほぼないと考えてよいでしょう。また、iPS細胞で懸念されるガン化についても、心配はいらないでしょう。脂肪組織を採取する際に注射針などで内出血が生じたり、脂肪採取した傷付近が痛むなど、また静脈投与後の発熱などが稀に報告されています。
また、麻酔によるアレルギー症状が出てしまうという方も中にはいらっしゃいます。
腹部の皮下脂肪を少量採取し、これに含まれる脂肪幹細胞を培養増殖させて1億個以上とし、これを点滴で体内に戻し傷害部位を修復し、若返りを実現します。
リスクと副作用について
患者様と医師、両者の合意があって幹細胞治療が行われますので、治療のまえに「治療の目的や安全性・リスク・効果」について医師よりご説明します。以上の事をお考えの上で、治療方法や期待される効果、予想される副作用など、医師からの説明を十分にご理解いただいたうえで治療の同意を行ってください。
脂肪組織由来幹細胞(ADRC)を用いた臨床研究は世界各国で行われています。
幹細胞再生療法 | 1回 | 1,700,000円 |
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2回 | 3,100,000円 |
※価格は全て税込です。
※治療府に含まれる項目:カウンセリング・事前検査・脂肪採取・幹細胞培養・幹細胞投与・アフターフォロー