6種複合免疫療法とは、がんの免疫療法の1つで血液中に含まれる6種類の免疫細胞を取り出し、より効果的にがんを攻撃できるように活性化・増殖させた後に体内に再び戻すことで、がんと闘う力を増強させる治療法です。
ペプチドにより標的のがん情報を記憶した免疫細胞が、がん細胞とがん幹細胞の両方を標的とし攻撃します。ほぼすべてのがんの治療および予防、手術後のがん転移、再発の予防にも適応があります。
治療は採血と点滴だけで非常に簡単で、またご自身の細胞を使う治療法なので副作用もほとんどなく、お体への負担が少ない治療法です。
6種複合免疫療法では採血後、血液の中からから免疫細胞を取り出し、がんを攻撃できるように活性化・増殖させることに成功しました。
実際に免疫細胞数の測定を行った所、20日間の培養で約300倍に増えたことが確認されています。
「6回(1クール)の治療を終えた」患者様の治療効果をご紹介します。
治療後に腫瘍の大きさを医師が判定し、進行抑制率は約76%(144名中109名)という結果になりました。
A判定~C判定の方は進行が抑制されたと評価
調査人数:144名 調査期間:2020年06月~2022年12月
治療有効率:治療効果判定の国際的基準であるRECISTガイドラインに準拠
治療を行う際、最初にまず採血を行います。
血液は細胞加工センターに送られ、そこで6種類の免疫細胞を丁寧に抽出。
取り出された免疫細胞は、約20日間かけてさらに増殖・活性化され、点滴により患者様の体内に戻します。
選択の自由を重視する風潮は医療界にも波及しており、がん治療も単一選択的な治療から、個人に合わせたオーダーメイド治療を目指す潮流にあります。
個人の病状や個性を治療に組み込むことで、最適な治療と効率化を両立させます。
6種複合免疫療法は、6種類の免疫細胞を同時に増やす最先端技術です。がんの種類に合わせてペプチドを選択し、専門知識を持った培養士が患者様お一人おひとりの免疫細胞の状態を分析しつつ、最適な培養を行います。
6種複合免疫療法について、動画で詳しくご紹介しています。
リスクと副作用について
副作用の頻度は多くなく重篤なものもみられませんが、一過性の発熱、注射部位の発赤・発疹・搔痒感などがみられることがあります。免疫チェックポイント阻害剤との同時期併用は、重篤な副作用を起こす可能性がありますので、慎重に検討する必要があります。
培養期間が必要ですので、採血してから投与まで3週間ほどかかります。培養工程で細胞の汚染(細菌の混入など)により規格を満たさなかった場合、また、患者様の体調や、天災により培養細胞の運搬に支障が生じ、投与予定期間内に投与できなかった場合、あらためて、採血・培養をやり直す必要があります。
症例により効果に差があり、病勢が強い場合は、まったく治療効果が見られないことがあります。
コース | 治療費 | 内容 | |||
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診察 | 初診料 | 3,000円 | 医師との診察・問診 | ||
カウンセリング料 | 7,000円 | 治療せず、カウンセリングのみの場合に別途徴収(1時間以内) | |||
新樹状細胞 CSCワクチン療法 3ヶ月プラン(6回) |
1クール費用例 | 1,923,000円 | 検査、がん細胞、がん幹細胞の免疫療法など | ||
内訳 | 検査料(初回) | 18,000円 | ×1回 | 初回のみ | |
検体送料 | 5,000円 | ×6回 | 2週間毎に1回 合計6回の投与治療 |
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投与治療料 | 295,000円 | ×6回 | |||
管理費 | 15,000円 | ×6回 | |||
初期培養費 | 15,000円 | ×1回 | 初回のみ |
私たちはがん幹細胞を殺傷する治療法を開発することが、がんの再発、転移の克服につながると考えて、長年「がん幹細胞」というがん細胞の供給源である幹細胞を標的とする新しい免疫治療法の研究開発をしてきました。
キラーT細胞(細胞障害性Tリンパ球:CTL)、NKT細胞、γδT細胞、NK細胞が、がん幹細胞を認識して攻撃するためには、まず樹状細胞(Dendritic cell: DC)にがん幹細胞に発現しているがん抗原分子を認識させるということに注目し、以下の三つの条件が必須と考えました。
特に、がん幹細胞を攻撃するにはがん幹細胞に(1)か(2)の条件が存在し、樹状細胞がこれを認識して「CTL・NKT細胞・γδT細胞・NK細胞」にその情報を伝達する必要があります。
私たちは、がん幹細胞特異抗原・共通抗原を樹状細胞に認識させてがん幹細胞・がん細胞を攻撃する治療法を開発したのです (新樹状細胞CSCワクチン療法)。