予防接種
(東京予防医療クリニック)

当院で扱っているワクチンの一覧

ワクチン接種は感染症の予防や重症化の軽減が期待できます。

東京予防医療クリニックで扱っているワクチンの一覧
ワクチン名 感染経路 対象者 種類・有効期限 料金(一回分)
肺炎球菌ワクチン
(ニューモバックスNP®)
肺炎球菌の吸入や鼻腔への保菌からの感染 65歳以上の高齢者や、肺炎球菌による感染・重症化のリスクが高い方 不活化ワクチン
1回接種/5年間
8,000円
帯状疱疹ワクチン
(シングリックス®)
体内の水痘・帯状疱疹ウイルスが活動を再開することで発症 50歳以上の方 不活化ワクチン
2ヶ月間で2回接種/現時点では4年間(臨床試験継続中)
20,000円
インフルエンザワクチン
(インフルエンザHAワクチン)
感染者からの飛沫感染 インフルエンザワクチンに対する禁忌が無い全ての方 不活化ワクチン
1年に1回接種/約5ヶ月
3,636円
(公費での接種も受け付けております。)
麻しん・風しん混合ワクチン
(MRワクチン)
感染者からの飛沫感染 麻しんまたは風しんに罹ったことのない18歳以上の方で2回未接種の方 生ワクチン
成人免疫低下の場合の追加接種1回/約20年
9,000円
RSウィルスワクチン
(アレックスビー)
感染者からの飛沫感染または接触感染 60歳以上の方 不活化ワクチン
現時点では2〜3年間(臨床試験 継続中)
26,000円

※ワクチンの料金は、一回分の表記です。
※初診の方は初診料が別途必要です。
※肺炎球菌・帯状疱疹の予診票・インフルエンザワクチンの接種券をお持ちの方は、ご持参ください。

予防接種前の注意点Notes

~ワクチンを接種できない方~

  • 発熱(37.5℃以上)のある方
  • 重篤な急性疾患を引き起こしている方
  • ワクチンに含まれる成分(卵や抗生物質、安定剤など)のアレルギーがある方(要相談)
  • 風疹、麻疹の予防接種を受ける予定で妊娠している方
  • 心臓病、腎臓病、肝臓病、血液の病気などで治療を受けている方

~その他 注意事項~

  • 新型コロナワクチンと、その他のワクチンは互いに片方のワクチンを受けてから2週間空ける必要があります。
  • 在庫が無いワクチンがある場合がありますので、受診される前に必ずお電話でご確認ください。
  • 妊娠中は原則的にワクチンの接種はできませんが、インフルエンザワクチンは妊婦さんにも推奨されています。

肺炎球菌ワクチン(ニューモバックスNP®)

肺炎球菌ワクチン(ニューモバックスNP®)
肺炎球菌ワクチン(ニューモバックスNP®)
予防できる病気 肺炎球菌感染症
ワクチンの種類 不活化ワクチン
定期/任意

定期接種
これまでにこのワクチンを1回も接種したことがなく、以下(1)(2)にあてはまる人は定期接種として1回接種できる。
(1)2023年度末までは、該当する年度に65歳、70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳、100歳になるひと。
(2)60〜64歳で、心臓、腎臓、呼吸器の機能に障害があり、身の回りの生活が極度に制限されているひと。ヒト免疫不全ウイルス(HIV)で免疫機能に障害があり、日常生活がほとんど不可能なひと。

任意接種
2歳以上で上記以外のひと

接種回数 1回
接種量 1回 0.5ml
接種間隔 5年以上の間隔をあけて接種(任意接種)
費用(1回) 定期接種:1,363.6円
任意接種:8,000円

どんな人にお勧め?

  • 65歳以上の高齢者:2023年度までは、65歳から5歳毎に初回のみ定期接種の対象となります。(2023年度以降は、65歳になる年度に定期接種として1回接種できる見込み)
  • 次の基礎疾患のある方:心臓や呼吸器の慢性疾患、腎不全、肝機能障害、糖尿病、慢性髄液漏など
  • 免疫抑制作用がある治療が予定されている患者さま:治療開始の14日以上前までに接種を済ませておくことが望ましいです。
  • 脾臓を摘出した患者さま:肺炎球菌による感染症の発症予防として保険適用されますが、より確実な予防のためには摘出の14日以上前までに接種を済ませておくことが望ましいです。
  • 脾機能不全(鎌状赤血球など)の患者さま

接種スケジュール作成のポイント

初回接種後、5年以上あければ2回目の接種をすることができますが、2回目以降の効果についてはエビデンスがはっきりしていません。

ワクチンの禁忌

2歳未満の方。
そのほか、PPSV23による強いアレルギー症状(アナフィラキシーなど)を起こしたことがある方。

※参考・引用:こどもとおとなのワクチンサイト

帯状疱疹ワクチン(シングリックス®)

帯状疱疹ワクチン(シングリックス®)
帯状疱疹ワクチン(シングリックス®)
予防できる病気 帯状疱疹
ワクチンの種類 不活化ワクチン
定期/任意

任意

接種回数 2回
接種量 0.5ml
接種間隔 50歳以上の成人に2ヶ月以上あけて(〜6ヶ月以内に)2回接種(筋肉内接種)
費用(1回) 20,000円

どんな人にお勧め?

水痘にかかったことのある50歳以上の全ての方に推奨します。
一般的には水痘にかかったことがあるか不明の場合、水痘に対する抗体の有無を確かめることなく、ワクチンを接種しても差し支えありません。(免疫のある人にワクチン接種をしたとしても、それによって副反応の頻度や症状が重症化するようなことはありません。)
生ワクチンを接種できない免疫抑制状態の人も、帯状疱疹予防として不活化ワクチンであるシングリックスの摂取が可能です。
帯状疱疹は約6.4%に再発が認められるため、帯状疱疹にかかったことがある人の再発予防としても有効です。

接種スケジュール作成のポイント

1回目と2回目の間隔:2ヶ月
接種間隔が2ヶ月を超えた場合、6ヶ月後までに2回目を接種する。

ワクチンの禁忌

当ワクチンに対しての強いアレルギー症状を起こしたことがある方。

※参考・引用:こどもとおとなのワクチンサイト

インフルエンザワクチン(インフルエンザHAワクチン)

インフルエンザワクチン(インフルエンザHAワクチン)
インフルエンザワクチン(インフルエンザHAワクチン)
予防できる病気 インフルンザ
ワクチンの種類 不活化ワクチン
定期/任意

定期接種
(65歳以上および60-64歳で基礎疾患のある方)
※助成額は地域によります。

任意接種
(生後6ヶ月未満の乳児と上記を除く全ての方)

接種回数 1回または2回(年齢による:表1参照)
接種量 0.25~0.5ml(年齢による:表1参照)
接種間隔 2回接種の場合は2~4週間以上あけて
費用(1回) 3,636円

表1:年齢別の接種量と回数の違い

表1:年齢別の接種量と回数の違い
年齢 接種量 接種回数
生後6ヶ月〜3歳未満 0.25ml 2回
3歳〜13歳未満 0.5ml 2回
13歳以上 0.5ml 1回

接種スケジュール作成のポイント

毎年流行するピークの時期は異なりますが、おおよそ12-3月に流行するため、10-11月頃の接種がおすすめです。
毎年流行する型が異なるため、毎年接種することをお勧めします。

ワクチンの禁忌

インフルエンザワクチンによるアナフィラキシーの既往のある方は禁忌です。また、インフルエンザワクチン接種後6か月以内にギラン・バレー症候群を発症したことがある方は、接種は禁忌ではありませんが、注意が必要です。主治医にご相談下さい。

その他、以前はワクチンの製造過程で卵白成分が使用されていたことから、卵アレルギーがあると接種できないといわれていましたが、2011年にACIP(米国予防接種諮問委員会)より、蕁麻疹が出る程度の卵アレルギーでは問題なく安全に接種が可能と明言されました。2016年には重症の卵アレルギーのある人もアレルギー対応ができる医療機関であれば接種可能と、適応が拡大されました。重症の卵アレルギーのある患者さんは念のため主治医にご相談ください。

※参考・引用:こどもとおとなのワクチンサイト

麻しん・風しん混合ワクチン(乾燥弱毒性麻しん風しん混合ワクチン)

麻しん・風しん混合ワクチン
麻しん・風しん混合ワクチン
予防できる病気 麻しん、風しん
ワクチンの種類 生ワクチン
定期/任意
※当院は原則任意接種のみとなっております。

定期接種
1期:生後12ヶ月~24ヶ月
2期:小学校就学前1年間(5歳~7歳未満)
上記以外では任意接種

接種回数 2回
接種量 0.5ml
接種間隔 任意接種の場合は4週間以上あけて2回接種
費用(1回) 9,000円

どんな人にお勧め?

  • 麻しんまたは風しんに罹ったことのない全ての年齢の方に2回の接種をお勧めします。過去に1回しか接種していない、または接種歴が不明の場合は、計2回となるよう不足分の接種を推奨します。
  • 風しんワクチンは妊娠可能年齢の女性はもちろんですが、妊婦に感染させる可能性のある男性も接種してください。

接種スケジュール作成のポイント

  • できるだけ早期のワクチン接種が望ましいため、1期については1歳になったらすぐに、2期についても対象年度の早期に接種することが重要です。
  • 妊娠中の感染を予防するためにもワクチン接種が推奨されますが、MRワクチンは生ワクチンのため妊娠中には接種ができません。ワクチン接種後2ヶ月は避妊が必要になるため、計画的な接種が必要です。
  • 定期接種対象年齢以外の方で1回しか接種していない場合にも、任意接種で計2回の接種をお勧めします。

ワクチンの禁忌

  • MRワクチンによる強いアレルギー症状(アナフィラキシーなど)を起こしたことがある人。
  • 妊娠していることが明らかな人。
  • 明らかに免疫機能に異常のある疾患を有する人、および免疫力抑制をきたす治療を受けている人は禁忌です。
  • なお、ワクチン接種後2ヶ月間は妊娠を避けてください。

※参考・引用:こどもとおとなのワクチンサイト

RSワクチン(アレックスビー)

RSワクチン(アレックスビー)
RSワクチン(アレックスビー)
予防できる病気

呼吸器合胞体ウィルス
(RSウィルス)

ワクチンの種類 不活化ワクチン
定期/任意

任意接種
(60歳以上の方)

接種回数 1回(筋肉内注射)
接種量 0.5ml
接種間隔 現時点では1回の接種で2〜3年の有効期間
費用(1回) 26,000円

どんな人にお勧め?

  • 60歳以上の方(当院採用のRSワクチンは妊婦・小児対象外です)

接種スケジュール作成のポイント

  • RSウィルスは感染力が非常に強く、2歳頃までにはほぼ100%のこどもが罹ります。感染すると約25〜40%が気管支炎や肺炎になると言われています。
  • 以前は夏〜秋に流行ピークを迎えていましたが、2021年以降から春〜夏にピークが変わっており、時期を選ばず接種をお勧めします。
  • 医師が認めた場合、他のワクチンと同時に接種可能。(但し、コロナワクチンの場合は2週間の間隔をあける。)

ワクチンの禁忌

  • 60歳以下の方
  • 明らかな発熱を呈している方
  • 重篤な急性疾患に罹っている方
  • RSワクチンによる強いアレルギー症状(アナフィラキシーなど)を起こしたことがある方

※参考・引用:アレックスビー添付文書
厚生労働省 RSウィルス感染症Q&A
GSK 製品情報アレックスビー

よくある質問Question

Q ワクチンとは何ですか?

ワクチンとは免疫の仕組みを利用して様々な感染症を予防する医薬品のことを指します。
ワクチンの接種により体内でウイルスや病原体に対する免疫力を作り、感染症を予防します。また、仮に感染症にかかったとしても症状を軽減することが期待できます。

Q 「生ワクチン」と「不活化ワクチン」とは何ですか?

「生ワクチン」は、体内で悪影響を及ぼさないようにウイルスや細菌の毒性を弱める、または無害化させて作られたワクチンです。摂取後、毒性を弱めたウイルスや細菌が体の中で徐々に増えるので、自然感染に近い状態で抗体を獲得することができます。
「不活化ワクチン」は、化学処理などによって、ウイルスや細菌の感染力をなくしたものを原材料としています。「生ワクチン」と比べて、体内で生み出される免疫力が弱いため、不活化ワクチンには複数回摂取が必要なものがあります。

Q 副作用はありますか?

ワクチンの接種により副作用が起きることがありますが、その多くは軽いものです。
注射した部位の赤みや腫れ、かゆみなどが生じ、通常は自然に治まります。
極めて稀な場合ではありますが、強いアレルギー反応、蕁麻疹や呼吸困難、血圧低下などが起こることがあります。

Q 異なる種類のワクチン接種の間隔は?

・「注射生ワクチン」の接種後27日以上の間隔をおかなければ、「注射生ワクチン」の接種を受けることはできません
・接種から数日間は、発熱や接種部位の腫れなどが出ることがあります。ルール上接種が可能な期間であっても、必ず発熱や接種部位の腫れがないこと、体調が良いことを確認し、かかりつけ医に相談の上、接種を受けてください。


※参考・引用:厚生労働省 ワクチンの接種間隔

※ ワクチンの種類について
「注射生ワクチン」:麻しん風しん混合ワクチン・水痘ワクチン・BCGワクチン・おたふくかぜワクチン など
「経口生ワクチン」:ロタウイルスワクチン など
「不活化ワクチン」:ヒブワクチン・小児用肺炎球菌ワクチン・B型肝炎ワクチン・4種混合ワクチン・日本脳炎ワクチン・季節性インフルエンザワクチン など

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