アルツハイマー病の予防プログラム

アルツハイマー病の予防プログラム―Alzheimer Disease―

1.失った認知機能の回復はほぼ不可能

アルツハイマー病は認機能が進行的に失われていく病気で、記憶し、理解し、そして判断する事が出来なくなります。
脳の側頭葉から始まった病変が、前頭葉や頭頂葉にも病変が進みます。そうなると、話せなくなり、話しかけても無表情。食べ物も認識できずに食欲がなくなり、うまく飲み込めなくなってしばしば誤嚥性肺炎。排泄行為さえ判らなくなり失禁もあり、日常生活では介護が必要になります。

この恐ろしい病気を根治させる薬は未だありません。

脳の画像がはいる

2.認知症が日本人の死因でトップ

病状が進行すると、やがて免疫力も低下し感染症や衰弱で、発症から10〜15年後、早い人は5、6年後に亡くなってしまいます。そのように死ぬ確率の高い疾患であり、治す薬が無いと言う厳しい状況があります。

慶応義塾大学や米ワシントン大学の研究グループが、2021年まで30年間の日本人の人口動態を解析した結果、2015年から疾患別で死因第1位の「脳卒中」が「認知症」と入れ替わって、認知症が日本人の死因トップになったとの研究成果を発表しました(サイエンス 2025年3月21日)。

順位 1990年 2005年 2021年
1位 脳卒中 脳卒中 アルツハイマー病や他の認知症
2位 虚血性心疾患 虚血性心疾患 脳卒中
3位 下気道感染症 下気道感染症 虚血性心疾患
4位 胃がん アルツハイマー病や他の認知症 肺がん

3.発症の20 年前からアルツハイマー病の火種が脳内にくすぶっている。

この期間は表面的に認知障害の症状がない未病の状態です。この火種とは慢性炎症であり、やがて異常蛋白のアミロイドβが蓄積して、周囲の神経細胞を破壊するようになるのです。
神経細胞の破壊が一定数を超えると認知障害が現れて認知症発症となります。
ですから認知症発症前に火種を消し去る事が重要で、アルツハイマー病の予防法として最善の方法です。

4.発症には、遺伝的なアルツハイマー病体質が影響

個々で有しているAPOE遺伝子のタイプによって、アミロイドβが蓄積しやすい人、逆に築盛し難い人があります。自分のアルツハイマー病体質の有無を知ることが、予防の第1歩となり重要です。


遺伝子型と認知症発症のリスク

遺伝子型 発症リスク(標準=1.0倍)
ε2/ε3 0.6倍(低い)
ε3/ε3 1.0倍(標準)
ε2/ε4、ε3/ε4 3.2倍(やや高い)
ε4/ε4 11.6倍(高い)

5.何故?脳内にアミロイドβ が蓄積するか?その原因は脳内の炎症だった

-腸漏れから始まった炎症が、脳漏れをつくり、脳に炎症が拡がった!

本来、アミロイドβは脳に必要なもので、脳で生成され役割を終えた後は、分解されて排出される代謝を繰り返しています。ところが、何らかの原因でアミロイドβが分解されずに固まって脳内に溜まって、それが神経細胞に悪影響を及ぼしてAD病が発症します。このアミロイドβの代謝異常の原因について、最近の研究では、脳内に生じた慢性的な炎症がアミロイドβ代謝を狂わせているのです。この炎症は血液脳関門(blood-brain barrier)の破壊による脳漏れ(リーキ ブレ―イン)が始まりですが、その原因は、腸漏れ(リーキーガット)だというのです。

脳の画像がはいる

腸漏れが、体内慢性炎症の原因

腸内フローラバランスや遅延型食品アレルギー反応などが影響して、腸管に炎症が生じ、それが腸管バリアを形成しているタイトジャンクション破壊が生じて腸漏れが発生します。腸漏れによって腸管内の未消化の食物や有害物質が体内に吸収されると、体内の免疫細胞によって異物と認識され攻撃され炎症が生じます。このような現象が頻繁に起きることで体内の炎症が慢性化します。

体内慢性炎症は、脳漏れの原因となる

脳には、脳を外敵から守るバリア機能として「血液脳関門」があります。体内の慢性炎症が影響してこの血液脳関門が破壊されるとバリア機構が緩んで有害物質などが脳の中に入りやすくなり、脳内炎症を引き起こします。その結果、アミロイドβ代謝に異常が生じてアミロイドβが少しずつ溜まっていくのですが、その結果として神経細胞の壊死が始まります。

アルツハイマー病予防プログラム

40歳過ぎたら、健常者の検査を始めましょう。70歳でも認知機能低下が無ければ検査をお勧めします。軽度認知障害(MCI)で検査、治療は健常者に戻れる最後のチャンスとなります。


―検査―

検査は、スクリーニング検査、標準検査,精査抗体検査があり、スクリーニング検査でリスクが発見されたら、標準検査を受けます。その結果、リスクが高ければ精査抗体検査を受けることとなります。
ただし、希望者は、これらを一度に受けることも可能です。

VR認知機能検査

        認知機能低下を客観的に知る検査

―治療―

治療は、検査結果により、必要な治療が組まれますが、まずは3 カ月間を目途に治療計画を提示いたします。生活習慣の変更もお願いする場合もありますので、ご了承ください。


治療は、下記のごとくですが、必要な治療を、必要な順から始めます。

抗腸漏れ治療
抗体内炎症治療
抗脳漏れ治療
脳神経活性化治療

アルツハイマー病予防の検査料金表

Step 検 査 項 目 料 金
検査1 スクリーニング検査
APOE遺伝子検査
VR 認知検査
25,455円
(税込 28,000円)
検査2 標準検査
リコード法リスク検査 血液検査 30,909円
遅延型食品アレルギー 120項目 40,909円
+腸管バリア 22項目+GBP 48,182円
+腸管バリア 132項目+GBP 60,909円
腸内フローラ検査 SYMGRAM 45,455円
(税込 50,000円)
酸化・抗酸化検査 SpotChem検査 9,091円
酸化障害度検査 尿8OHdG検査 9,091円
有害重金属検査 OligoScan,検査 14,545円
検査3 精査抗体検査
LINX検査 33種類の抗体検査
異常脳蛋白質
神経成長因子
関連病原体
阻害化学物質
阻害食品
脳血液関門
190,909円
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