スポーツや仕事などで肩や腕などに過度の負荷がかかって、靭帯、腱、筋肉などの軟部組織が損傷した場合に、治療しても症状が改善せずに運動障害のある方や、手術は受けたくないとお考えの方が対象です。
患者様本人の脂肪組織から採取した幹細胞を培養増殖させ、その幹細胞を症状の現れている患部に直接注射することで、幹細胞が持つ多様な細胞への分化能力によって損傷部分が再生修復されます。
また、脂肪由来幹細胞は炎症を抑える効果のある物質を多数分泌するので、炎症を抑えて症状の悪化を防ぎ改善効果があります。
この様に再生医療によって、疼痛、機能低下、関節の違和感や不安定感などの症状が改善され、運動障害が改善されます。
症例1)61歳男性 左肩腱板完全断裂(大結節上面小断裂)
自己脂肪幹細胞(2単位:2億3000万個)を患部に注入した。(費用:154万円税込)
肩外転装具で3週間の固定後にリハビリを開始した。
通常の生活をされて3ヶ月後には疼痛も可動域も著明に改善しゴルフ完全復帰された。
MRIで腱板断裂部位に組織再生によると考えられる連続性が確認される。
症例2)51歳男性 左腱板不全~完全断裂(大結節上面滑液包面~小断裂)
自己脂肪幹細胞(2単位:2億3000万個)を患部に注入した。(費用:154万円税込)
肩外転装具で1週間の固定後にリハビリを開始した。その間、仕事も通常通りされた。運動時の激痛が8から2へ著明改善、ただし結帯や水平内転はまだ硬い。投与後1月のMRIでは、すでに腱板滑液包面断裂部表層や欠損部に組織再生と考えられる像が見られる。
再生治療のリスクや副作用について
幹細胞治療で使用される脂肪幹細胞は、自分の体から取り出した脂肪幹細胞を培養し、投与する治療なので直接的な副作用はほぼありません。
また、iPS細胞で懸念されるガン化についても、心配はいらないでしょう。
脂肪組織を採取する際に注射針などで内出血が生じたり、脂肪採取した傷付近が痛むなど、また静脈投与後の発熱などが稀に報告されています。
また、稀に麻酔によるアレルギー症状の例があります。
腹部の皮下脂肪を少量採取し、これに含まれる脂肪幹細胞を培養増殖させて、これを直接、注射で傷害部位に投与し、傷害組織を修復再生します。
幹細胞再生療法 | 1単位 | 880,000円 |
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2単位 | 1,400,000円 | |
3単位 | 1,700,000円 | |
輸送管理料金(搬送&搬入) | 38,000円 |